6月から国際宇宙ステーションに長期滞在中の宇宙飛行士 古川 聡宇さんが、先日、日本実験棟船内実験室「きぼう」で、こんな実験を行いました。
宇宙医学にチャレンジ!
微小重力空間では、地上と異なるような姿勢が楽だと言われていことから、全身の力を抜いた時の、宇宙での自然な姿勢を記録する。
そのときの姿勢が、左の写真です。
背中が丸まり、肘と膝が軽く折れ曲がっているのが分かりますか?
中立姿勢(ニュートラルポジション)と呼ばれますが、無重量環境で力を抜くと、屈筋と伸筋のバランスにより上下肢の関節が屈折して背中が丸くなります。
実は、お腹の中の赤ちゃんも、この姿勢を取っています。
3枚目の写真は、15週頃の赤ちゃんの4Dエコーの写真です。分かりやすいように赤ちゃんの頭を上にしています。
頭の大きさや手足の長さに差はありますが、古川さんと同じ、背中が丸まり、肘と膝が軽く折れ曲がった姿勢をしています。
赤ちゃんにとって、お母さんのお腹の中は、無重力の宇宙なんですね。